ISBN978-4-86037-142-5 四六判・上製本・565頁 定価:4000円+税 

矢野達雄
庄屋抜地事件と無役地事件
−近世伊予から近代愛媛へ、土地をめぐる法と裁判−

明治年間愛媛県で展開した土地をめぐる訴訟事件を取り上げ検討。第T部では明治期におけるこの2つの事件の展開を、第U部では、両事件で争われた庄屋役地について、江戸時代=藩政期に遡って、その生成から展開・消滅までを検討する。
本書で扱かったテーマは地域史にとどまらない意義をもつ。第一に近世から近代への土地制度という大きな問題を考える契機となる。第二に近世から近代への地方自治発展史を考察する際の具体例を提供。第三に地域法曹史と訴訟事件史を結合させるという新たな試み。

 ISBN978-4-86037-139-5 四六判・並製本・163頁 定価:1334円+税 

菊池邦求
地方に生きる心意気
−地方から東京が見える−

田舎には、男を磨く、山や川がある−。
「田舎者宣言」をし田舎ぐらしを楽しむ著者から現代社会への提言。

  第1章 地方の言い分 /第2章 いまの政治と行政に物申す
  第3章 心のかよう福祉を望む /第4章 地域づくりに思う
  第5章 教育は人づくり、地域づくり
 ISbN978-4-86037-140-1 A4判・並製本・250頁 定価:3500円+税 

高木基裕・平田智法・平田しおり・中田親 編
えひめ愛南お魚図鑑

 黒潮に洗われ、温帯性魚類とともに熱帯性魚類も数多く生息し、リアス式の複雑な海岸線が魚類にとって多様な生息場所を作り出している愛媛県愛南町の海。四国西南部のこの限られた地域に、日本全体の4分の1の種類の魚類が生息している。
 さらにここには、長年にわたって丹念に魚を調査した人達がいた。彼らによって確認された849種の魚類を、2300点を超えるカラー写真で紹介、その生態を解説する。
 ISBN978-4-86037-134-0 四六判・並製本・210頁 定価:1600円+税 

木下博民
八つ鹿踊りと牛鬼
−お国自慢お練話−

 優雅な鹿踊りと雄壮豪快な牛鬼。愛媛県南予地方の祭りを彩る対照的なこの二大お練は宇和島を中心とした各地に残り、いまに伝えられている。その歴史と、残された姿、人々との関わりを詳細に記す。八つ鹿踊りと牛鬼のすべて。
 ISBN978-4-86037-135-7 B5判変形・並製本・フルカラー64頁 定価:1500円+税 

愛媛県立とべ動物園
しろくまピース10年のおもいで

 1999年12月、ホッキョクグマの赤ちゃんピースが誕生。日本初の人工哺育に成功し話題を呼んだ。 それから10年、数々の難問を乗り越え大きくなったピースの写真集。飼育員の愛に包まれた可愛く感動的な写真72点を収める。
 ISBN978-4-86037-133-3 四六判・上製本・177頁 定価:1500円+税 

喜田重行
子規交流

 35歳の生涯を俳句革新にかけ、病苦煩悶絶叫の中でも「あきらめる以上の事」をやってのけた子規。その人生は、短くも漱石・虚子ら多くの友情に包まれた豊かなものだった。子規を愛して止まぬ著者が生き生きと描く、子規の人生。
 ISBN978-4-86037-132-6 四六判変形・並製本・235頁 定価:1600円+税 

井上明久
東京の子規
−歩く人・正岡子規−

 子規の本当の凄さは歩けなくなったところから始まる点にある。それは重々わかっている。 しかし子規だって、人並み以上に好きなところへ出かけて行ってガンガン歩き廻ったんだぞ…

よく歩きよく語った青春真っ只中の子規を描く。
 ISBN978-4-86037-130-2 B6判・並製本・168頁 定価:1300円+税 

清野初美
話があるの
−「分かり合いたい女」と男−

 残念だが今のところ、男性たちは「分かりあいたい」と思っていないらしいことは、承知している。
 しかし、分かり合わなければならないときが来ている。

 長年、女性と子どもの問題に取り組んできた著者が、
 女性相談の現場から語る軽快エッセイ集。

 ISBN978-4-86037-124-1 四六判・上製本・332頁 定価:2500円+税 

三好典彦
漱石の病と『夢十夜』

 漱石の「こころの病」は創造的な行為と密接な関係があった。精神科医である著者は漱石の生涯を『夢十夜』を中心に考察、こころの病を生きることの意味を論じ、漱石の抱えた問題は、現代に重なる今なお新しい問題であると説く。

 「坊っちゃん」の町の精神科医が100年の時空を超え、
文豪夏目漱石の真の死因を解明した(拍手!)
もし、実際に診療を受けていたら、きっと漱石さんは胃潰瘍、49歳の
死去はなかったろう。あゝもったいない!
    (早坂 暁)

   

 ISBN978-4-86037-128-9 新書判・並製本・142頁 定価:1200円+税 

沖野新一
民具の魅力
愛媛民俗叢書(4)


民具の魅力にとりつかれた著者が、愛媛県内各地を歩き出会った民具を紹介、その用途とともに人との関わりを記す。 自然と労働の調和や人々の知恵の込められた民具の魅力が、味わい深く綴られている。