ISBN4-86037-034-1 新書判・並製本・200頁 定価:1300円+税 

みもとけいこ
愛したのは、「拙にして聖」なる者
漱石文学に秘められた男たちの確執の記憶

 漱石・子規・そして虚子。『坊っちやん』の舞台、松山での交錯した人間関係が漱石の深層心理にもたらしたものはなにか。

新しい視点で読み解く漱石文学の光と闇

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 ISBN4-86037-032-5 A5判・並製本・125頁 定価:1200円+税 

永和良之助
悲しみをわかちあえますか
■高齢者の人権と福祉■

 介護保険制度の施行後、「福祉の営利化」は一層進展し、高齢者は営利の道具として、介護職員は単なる労働力として扱われる傾向が益々顕著になっている現状を批判。良質の福祉実践は深い人間理解の中からしか生まれないと説く

豊かな高齢化社会の実現のための必読書

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 ISBN4-86037-027-9 四六判・並製本・243頁 定価:1800円+税 

ノリーン・ジョーンズ 著/北條正司・白旗佐紀枝・菅紀子 訳
第二の故郷
豪州に渡った日本人先駆者たちの物語

 白豪主義の中でたくましく生き抜いた日本人たちの記録
 明治維新後、おびただしい数の日本人が海外に向かった。その多くの目的地は南北アメリカ大陸であったが、和歌山、愛媛、鹿児島を中心にオーストラリア(豪州)を目指した人も多い。彼らは真珠採取船の乗組員を始めとしてあらゆる職業に就いた。あるものは成功をおさめ、あるものは失意のうちに人生を終え、また、第二次世界大戦の時代には収容所での生活を余儀なくされた。そうした中、彼らは様々な歴史を刻みつつオーストラリアを第二の故郷とした。

 日本・オーストラリア、両国に跨る詳細な取材で得た貴重な証言・写真・資料により明らかにされる、先駆者たちの物語

 ISBN4-86037-030-9 四六判・上製本・217頁 定価:1800円+税 

図子英雄
海をわたる月

 人生の哀切と相剋を鮮やかに描いた珠玉の短篇集。病苦にさいなまれつつひたむきに生きた姉とのかかわりを描いた表題作、緊迫した文体で非行少年の青春を描いた『少年の牙』他4篇を収める。

 ISBN4-86037-027-9 A5判・上製本・698頁 定価:5000円+税 

木下博民
南豫明倫館

 東京都小金井にある・南豫明倫館は再建されて今年で50年になる。本誌はその詳細な館史。南予出身者の教育拠点にと、この施設を支えてきた人々の情熱を伝え、「教育とは何か」を問いかける。登場する人々は1500人。前史関連を除いて資料が乏しいため60人から聞き取り、3年余りをかけて執筆。寮生の暮らしの変遷も盛り込み、館史の枠を超えた読み物としての魅力も備える。

 藩校より二百五十年余の歴史を詳細に辿り、
 今、明らかになる地域から発信する在京教育環境史


 ISBN4-86037-026-0 四六判・並製本・256頁 定価:1800円+税 

菅 紀子
『日本少年』重見周吉の世界 

 『日本少年』は1889年、アメリカで出版された後、約100年の時を経て西欧の古書市場で発掘された。著者は、かつて夏目漱石と学習院の英語教師の座を争った人物、重見周吉。彼は一世紀以上も前に、医学を学ぶため、四国・今治を出、島国・日本を出、大洋を越えて単身アメリカに乗り込み志を全うした。留学費用捻出のため英文で著され、出版当時好評を博したこの自伝的エッセーは、故郷今治の当時の暮らしを紹介すると共に、彼の精神性豊かな少年の日々を描きだす。

翻訳『日本少年』全文紹介とともに、漱石にも少なからぬ影響を与えた重見周吉の人物像とその世界を探る。

 ISBN4-86037-025-2 四六判・並製本・242頁 定価:1700円+税 

山崎善啓
朝敵 伊予松山藩始末 

 幕末から明治維新にかけ、松山藩は受難多き時代であった。第二次長州征伐の後遺症で長州藩逆襲の悪夢におびえた時期、朝敵となって追討されることとなり、恭順か抗戦か一大論争が渦巻いた時期、松山城明け渡し・土佐藩占領下の忍従の四ヵ月等々…数々の血のにじむ悲劇が続出した。この時期、唯一の救いは土佐藩の取り計らいによる、松山城無血開城であった。

 白亜の天守閣に秘められた史実にスポットを当て、幕末・維新の松山藩苦難の歴史をひもとく。松山藩消滅 土佐藩占領の四ヵ月!!

 ISBN4-86037-024-4 四六判・並製本・238頁 定価:1600円+税 

山本万喜雄
子育てはよろこび

 子育てグループを支援するなど大学から飛び出して地域に根ざした教育の仕事を重ねて30年。マッキーこと山本万喜雄先生が、子育て・教育の現場の厳しさをユーモアでつつみ愛情込めて語る。

 マッキー待望の新刊!!

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 ISBN4-86037-023-6 新書判・並製本・200頁 定価:1200円+税 

石崎 翠
お袖狸、汽車に乗る
−昭和10年愛媛の「狸騒動」−

 松山市は目抜き通りの堀端から立ち退きを命じられた八股榎・お袖狸。
 ある日、彼女は大井村(現大西町)の薄暮の駅に降り立つ。それから町をあげての大騒動。
昭和10年愛媛で実際に起きた嘘のような狸騒動を現代の目で読み解く興味ある一冊。

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 ISBN4-86037-022-8 四六判・並製本・214頁 定価:1600円+税 

兵頭信昭
ビバ!お母ん
−自遊郷・どんぐり王国からの発信−

 子どもをめぐる問題は、その原因も解決方法も様々です。だけど心配いりません。親は目の前の自分の子ども一人を見ればよいのです。原因も解決方法も一つだけ。
 どんぐり王国で長年子ども達と関わった著者が経験から語る言葉の中にきっとあなたのためのヒントがあるでしょう。

(紹介)
 学習塾や空手道場をひらき、夏には子どもたちを連れてキャンプを行っていた著者は、ついに四国・宇和町の山の中に「自遊郷・どんぐり王国」という遊びの基地を作ってしまった。
 そこに集まってくるのは子どもや動物たちで、彼らは豊かな自然を満喫し、自然の持つ癒しの力を全身で感じていた。ただそれだけのことなのだが、ここにやってきた不登校や引きこもりの子どもたちは、何かを感じ学校に戻っていったという。不登校の原因をあれこれ詮索されなかったのがよかったのか、外の世界が楽しいものであることを見せてくれたことがきいたのかは不明だが、ここに語られる「どんぐり王国」の日々から、多くの読者は不登校などを解決するヒントをふんだんに見つけだすことができるであろう。
(出版ニュース2003.04より)

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